キッチンカーを始める人は抑えておきたいお金の話!事業計画『収支計画』編

2021年10月29日

今回も前回の資金調達に引き続いて、お金の話です!

1 初期費用について

2 資金調達について

3 収支計画について←今回はこちらのお話

初期費用編では、始めるためにはいくらくらいのお金があれば大丈夫なのかという話を、
資金調達編では、始めるためのお金をどうやって用意するのかというお話をしてきました!

今回は、その資金調達の際にも必要になってくる収支計画の考え方についてお伝えしていきたいと思います。

今回のポイントは上記3つ。
①売上の種類について、②繁忙期、閑散期について、③実際の収支計画のたて方についてです。

まずは、キッチンカーの売り上げの種類に関して。
キッチンカーの売上は、主に通常売り上げ、最低保証、買取の3種類があります。

通常売り上げとは、ランチなどのレギュラー出店や、土日のイベントなどの単発によるイベント出店を指します。

最低保証とは、現場などによって異なりますが、イベンターさんが1日最低3万円の保証をつけますよ!など、売り上げが立たなくても最低いくらはもらえることが保証されていることを指します。

最後に買取とは、あらかじめ食数などが決まっており、その金額をイベンターさん側で買い取ってくれることを指します。

また、一緒に考えなきゃいけないのが、キッチンカーの繁忙期と閑散期に関してです。
キッチンカーは基本的に外で営業するものなので、売り上げが季節や天候に大きく左右されます。

人がアクティブに活動する時期を繁忙期、それ以外が閑散期となります。
だいたい3~10月くらいが繁忙期、11~2月が閑散期にあたります。

ここまでの話をふまえて、まずは売上計画を立ててみましょう。

ここに、オムライスを販売するキッチンカーがあります。
1食の単価は700円で、1週間のうち平日は5日、土日は1日の出店で1ヶ月で計24日間稼働したとします。

まず、繁忙期だった場合、平日に70食売れたとして98万円/月、土日に100食売れたとして24万円/月、平日土日合わせると126万円の売上が立つことになります。

閑散期には、平日40食で56万円/月、土日には70食で19.6万円/月、合計で75.6万円の売上が立つ計算になります。

このように、まずは自分の商材を何食売ったらいくらになるのかを、閑散期・繁忙期を加味して計算してみましょう。

また、弊社がキッチンカー事業主様達とお話をしていて感じる、だいたいの売上計画はこんな感じ。

だいたい平日は5万円、最低でも3万円は販売したい。土日は7~10万円程度で、最低でも5万円は売りたいというお話をよく伺います。

そこで、始めたてでは月売上を100万円くらいで設定することを最初のハードルにするのがオススメです。

売上計画が完成したらいよいよ収支計画を作成していきます。

売上が100万円だったとして、食材費が30%で30万円、消耗品が3%で3万円、出店料は現場によっての変動もありますがだいたいの平均をとって15%で計算し15万円、あとは固定でかかってくる経費や返済費用を盛り込んで、合計の経費を65万円で計算すると、利益が35万円出る計算となります。

上記をふまえて、1年間の収支計画を作成していきましょう。
以下の年間収支計画は、とあるキッチンカーのデータを元にして算出しているので、かなりリアルな数字となっています!

3~10月は繁忙期で青色、それ以外を赤色で表示しています。6月は梅雨時期なので少し低めに見積もっていますが、現場によっては雨の方が売れる現場もあったりするので、そういった現場を見極めてうまく売り上げを落とさないように工夫していきましょう。

8月は逆に暑すぎて外で過ごすことが難しく、若干売上が落ちることもありますが、イベントが多い時期でもあるのでそこでうまく売り上げを立てることができれば、より多くの利益を作ることも可能です。

収支計画を作るのは、自身の見通しを立てるためと、融資を得るためです。

前回の動画でお話ししたように、審査に通るのに必要なのは、『根拠』と『可能性』でしたね。

前回の記事はこちら



上記のように思ってもらうためにも、売上の良い時と悪い時を考えておくことも大切です。

最初に作った収支計画をふまえて、悪い時の収支計画も考えてみましょう。

先程の収支計画より売り上げが半分になった場合の収支計画です。ギリギリ赤字にはならず、返済はできている状態です。
しかしこれだと生活をするのが難しいと思うので、前回の動画でお話ししたように、当面の間は貯蓄しておいた生活費で生活できるようにしておくのが理想です。

かなりシビアな世界だと思った方もいるかもしれませんが、より工夫をして経費を抑えたり、ファンを多く獲得して月400万ほどの売上を出すキッチンカーもいます。そのように、自分の工夫次第ですぐに結果となって現れるのがキッチンカー業界のおもしろいところです。

動画で観る方はこちら



以上で、キッチンカー開業ノウハウのお金編3本立ては終了です。

少しでもみなさんのキッチンカー開業への手助けになることを祈っております!

開業後はぜひキッチンカーズジャパンに登録いただき、案件獲得へと繋げて行ってください。

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